木の温もりと韓国の家庭の味。紫山の「NAMU CAFE」は、笑顔とカバに出会えるあたたかなカフェ

木々が並ぶ道、季節ごとに色を変えるまちなみ、少し高台から見える空の広さ。
そんなパークタウンらしい空気に、すっとなじむように建っているお店があります。
紫山にある、韓国料理のカフェ「NAMU CAFE(ナムカフェ)」です。
大きな木の看板に書かれた「NAMU CAFE」の文字。
入口にはカバのロゴ。
店内に入ると、ログハウスのような木の温もりと、高い吹き抜けの天井が迎えてくれます。
そして、よく見ると……あちらにも、こちらにも、カバ。
今回は、そんなちょっと不思議で、でもとてもあたたかいNAMU CAFEの店主・ハンさんにお話をうかがいました。

韓国料理を、地域の人に親しみやすく

NAMU CAFEは、ビビンバやキムチチゲなどの韓国料理を楽しめるカフェです。
定番メニューのビビンバは、彩りもきれいで、地元の方にも人気の一品。
ご高齢のお客さんの中には「ビビンバが好きで来る」という方もいるそうです。
韓国料理というと、「辛いのかな」と思う方もいるかもしれません。
でも、NAMU CAFEの料理は、ただ辛さを前面に出すのではなく、韓国の味を大切にしながら、地域の人にも食べやすいように工夫されています。
ハンさんが大切にしているのは、「日本寄りにしすぎないこと。でも、韓国寄りにしすぎても難しい」というバランス。
本場の味を大切にしながら、仙台の人たちが自然に楽しめる韓国料理にする。
そこに、ハンさんらしい優しさを感じます。
週替わりメニューでは、韓国で今食べられている料理や、「韓国に行ったら食べたいだろうな」と思うような料理も取り入れているそうです。
取材時には、エゴマ油を使った韓国の混ぜそばのような「トゥルギルムマッククス」の話も出てきました。
辛くない韓国料理として、気になる方も多そうです。


きっかけは、お客さんの「料理も出してほしい」

実は、NAMU CAFEは最初から韓国料理のお店として始まったわけではありません。
もともとは、紅茶屋さんのようなカフェとして始めようと思っていたそうです。
けれど、お客さんから「料理も出してほしい」という声があり、少しずつ料理を出すようになっていきました。
韓国釜山生まれのハンさんには、小さい頃から、お母さんやおばあちゃんから受け継いできた韓国の味がありました。
「仙台の人は、韓国の味を知らない人も多い。韓国料理や文化を知ってもらえる場所になったら」
そんな思いから、NAMU CAFEは少しずつ今の形に育っていきました。
お店が一方的に形を決めたというより、お客さんの声を受け止めながら、地域の中で育ってきたカフェ。
そこが、NAMU CAFEの大きな魅力のひとつだと思います。
大阪から仙台へ。いろいろ住んだけれど「仙台が最高」

ハンさんが仙台に来たきっかけは、ご主人の転勤でした。
大阪から仙台へ。
これまでにも、名古屋や神奈川など、いろいろな土地で暮らしてきたそうです。
その中で、仙台、そして泉パークタウンの環境をとても気に入り、この地域に家を建てることになりました。
特に印象に残っているのは、子育てのしやすさ。
娘さんの保育園を探していたときに、保育園の「馬と触れ合える」という情報を知り、「馬と触れ合えるって、どういうこと?」と驚いたそうです。
馬や動物とふれあえる環境。
緑の多いまちなみ。
そして、あたたかい人たち。
ハンさんは、いろいろな土地に住んできたからこそ、仙台の良さをより強く感じているのかもしれません。
この場所を気に入ったのは、ご主人でした

もともとカフェを開く場所を探していたハンさんご夫婦。
当初は、神戸あたりでお店をすることも考えていたそうです。
けれど、泉パークタウンで紹介されたこの場所を、ご主人がとても気に入りました。
駐車場があること。
まちの雰囲気が良いこと。
そして、この場所そのものに惹かれたこと。
ご主人は転勤族でしたが、今では地域限定にして「もうここから移動したくない」と思うほど、このまちを気に入っているそうです。
お店の始まりには、そんなご夫婦の「この場所が好き」という気持ちがありました。
「NAMU」は韓国語で“木”。店内はログハウスのような空間

NAMU CAFEの「NAMU」は、韓国語で「木」という意味。
店内に入ると、その名前に納得します。
壁や天井、梁、テーブルまわりに木の温もりが広がり、まるでログハウスのような落ち着いた空間。
天井は高く吹き抜けになっていて、開放感もあります。
窓の外には緑が見え、季節によって光の入り方も変わりそうです。
ゆっくりランチをしたくなる雰囲気です。
店内にはプロジェクターとスクリーンもあり、BTSのライブ動画を流したり、お客さんの持ち込み動画の鑑賞会をしたりすることもあるそうです。
料理を食べる場所でありながら、好きなものを一緒に楽しむ場所でもある。
そんな空気が、店内のあちこちから伝わってきます。

あちらにもこちらにも、カバ

NAMU CAFEに行ったら、ぜひ店内のカバたちにも注目してみてください。
棚の上、入口、ロゴ、置物、さらには洗面台のペーパーボックスまで。
本当に、いろいろなところにカバがいます。
なぜこんなにカバが多いのかというと…
ご主人がカバ好きだから。
もともとは「カバカフェ」という名前も考えていたそうです。
お店の床にカバの足跡をつけようと考えたこともあったほど。

最終的に店名は「NAMU CAFE」になりましたが、店内のカバたちは、今もその名残のようにお店のあちこちで楽しませてくれます。
韓国料理、木の温もり、BTS、そしてカバ。
いろいろな要素が混ざっているのに、不思議とまとまっている。
それがNAMU CAFEらしさなのだと思います。

お客さんの声から始まった、BTS推しカフェとしての一面

NAMU CAFEは、BTSの推しカフェとしての一面もあります。
もともとは、BTSファンであるお客さんから、「ここでイベントをやらせてもらえませんか?」と声をかけられたことがきっかけだったそうです。
そこから少しずつ続けるうちに、ハンさん自身にも愛着が湧き、今では誕生日や周年のタイミングで店内を飾り付けたり、カップホルダーなどを用意したりすることもあります。
イベント時には、BTSファンの方が目的地として訪れることも。
一方で、普段は地元の方がランチに来たり、ビビンバやキムチチゲを楽しんだり。
好きなものをきっかけに人が集まり、料理をきっかけに地域の人が訪れる。
NAMU CAFEは、そんな交流の場にもなっています。
6月からは、かき氷メニューもスタート
これからの季節にうれしいのが、6月から始まったかき氷メニュー。
韓国風のピンスや、屋台気分で楽しめるかき氷など、夏らしいひんやりスイーツが並びます。
ランチのあとに少し甘いものを食べたいときにもぴったり。
韓国料理だけでなく、季節ごとの楽しみがあるのも、カフェとしてうれしいところです。
最新のメニューや営業情報は、NAMU CAFEのInstagramで確認するのがおすすめです。
ハンさんの笑顔が、このお店の空気をつくっている

取材中、印象に残ったのは、ハンさんの笑顔でした。
お店のこと、韓国料理のこと、BTSのこと、カバのこと、そして泉パークタウンの景色のこと。
ひとつひとつ、やわらかい表情で話してくださる姿がとても印象的でした。
最近はAIと話すことにもハマっているそうで、お店の相談をしたり、SNSやチラシづくりに活かせないか勉強したりしているとのこと。
ChatGPTにはフレンドリーに接してほしいと伝えているため、関西弁で返してくれるそうです。
10年続いているお店でありながら、新しいことも楽しみながら取り入れていく。
そんな前向きさも、NAMU CAFEの魅力なのかもしれません。
このまちの緑と一緒に、これからも

ハンさんが好きなこの地域の景色は、紫山公園から寺岡に抜ける道のメタセコイアの木が立ち並ぶ風景。
四季の移り変わりがとてもきれいで、外から来たお客さんにも「手入れされているまちだね」と言われることがあるそうです。
そのまちの中で、NAMU CAFEは2026年秋に10周年を迎えます。
ご主人は、「定年したら俺が立つから、それまでちゃんとやっといて」と話しているそうです。
なんだかいいですよね。
夫婦で始まり、お客さんの声で育ち、地域の中で続いてきたお店。
韓国の家庭の味を知ってもらいたい。
韓国の文化に触れてもらいたい。
そして、地域の人が集まる交流の場になったら。
そんな思いが、木の温もりのある店内にも、たくさんのカバたちにも、ハンさんの笑顔にも、じんわりにじんでいるように感じました。
泉パークタウンで、ほっとできるランチの場所を探している方。
韓国料理が好きな方。
BTSが好きな方。
そして、カバが気になる方も。
一度、NAMU CAFEを訪れてみてはいかがでしょうか。
私はAIと関西弁で会話するハンさんの話をもっと聞きたいかなぁ^^
ではでは。
NAMU CAFE(ナムカフェ)
場所 泉区紫山2-32-6
営業時間
・平日 11:00~15:00(L.O.14:00)
・土曜日 11:00~15:00 / 18:00〜22:00(L.O.21:00)
※土曜夜は予約が入った場合に営業します。詳しくはSNSをご確認ください。
定休日 日・月曜日 ※詳しくはSNSなどでご確認ください
電話 0223-46-7887
SNS(Instagram) https://www.instagram.com/namucafe2017/
SNS(Facebook) https://www.facebook.com/korean.kitchen.jp/

この記事書いた人
よっしー
人・もの・コトとの出会いが好き。
その場所に流れている空気や、何気ない会話の中にある誰かの「想い」を、そっと見つけて伝えていけたらと思っています。


