サイクリング途中で出会った。寺岡の「そば処 前谷内屋」で味わう、丁寧なお蕎麦と女将さんのやさしさ

泉パークタウンを自転車でまわっていると、車で通るだけでは気づかなかった景色に出会えることがあります。
木々の緑だったり、坂道の風だったり、住宅地の落ち着いた空気だったり。
そして、そんなまち巡りの途中で「ここ、入ってみたいな」と思えるお店に出会えるのも、サイクリングの楽しさのひとつです。
今回立ち寄ったのは、寺岡にある「そば処 前谷内屋(まえやちや)」さん。
以前、仙台ロイヤルパークホテルのレンタサイクル記事でも少し紹介したお店なのですが、実際に食べてみると、これは改めてちゃんと紹介したいなと思いました。
暑い中を自転車で走ったあとに食べる、つるっとのどごしの良いお蕎麦。
これがもう、本当にぴったりでした。

素材と製法にこだわる、寺岡のお蕎麦屋さん

前谷内屋さんは、泉区寺岡にあるお蕎麦屋さんです。
お店の公式ホームページを見てみると、蕎麦やつゆに使う素材、製法へのこだわりがとても丁寧に紹介されています。
蕎麦は、希少な蟻巣石臼で挽いた二八蕎麦。
つゆには、枕崎産の本枯節や北海道羅臼昆布などを使っているそうです。
こうした説明を読むだけでも、「ああ、かなり手間をかけて作っているんだろうな」と感じるのですが、実際に食べてみると、そのこだわりがちゃんと味に出ている気がしました。
今回いただいたのは、夏のおすすめメニューにあった「天付きもりそば」。
暑くなった体に、冷たいお蕎麦がすっと入っていきます。
つるっとしていて、のどごしがよくて、でも軽すぎない。
二八蕎麦らしい食べやすさがありながら、しっかり満足感もあるお蕎麦でした。

天ぷらはサクッと。塩でも、蕎麦つゆでもおいしい

お蕎麦と一緒にいただいた天ぷらも、とてもおいしかったです。
サクッと揚がっていて、重たさがなく、蕎麦との相性もぴったり。
塩で食べると素材の味が引き立ちますし、蕎麦つゆにつけて食べると、また違ったおいしさがあります。
こういう食べ方の楽しさがあるのも、天付きもりそばの良いところですね。
自転車でまちをめぐって、少し汗をかいたあと。
冷たいお蕎麦をすすって、サクッとした天ぷらをいただく。
大げさではなく、「ああ、これは良い時間だなぁ」と思いました。
もう一品、わさび芋もおすすめです

そして、個人的にとても印象に残ったのが「わさび芋」。
モチモチの100%大和芋に、わさびをのせていただく一品です。
これがまた、すごく良かったです。
大和芋のもっちり感と、わさびの香りが合わさって、シンプルなのにしっかりおいしい。
お蕎麦の前に少しつまむのも良さそうですし、日本酒が好きな方なら、お酒と一緒に楽しむのも良さそうだなと思いました。
前谷内屋さんは、お蕎麦だけでなく、日本酒や一品料理も楽しめるお店のようなので、昼と夜でまた違った表情がありそうです。
今回は自転車だったので、お酒飲めず残念^^;
前谷内屋さんらしい丁寧なこだわり

前谷内屋さんは、お蕎麦はもちろん、つゆにもかなりのこだわりがあります。
使っているのは、鹿児島県枕崎の極上本枯節と、北海道羅臼昆布の特上天然物。
しかも通常の出汁よりも多くの原料を使い、素材の旨味をしっかり引き出しているそうです。
本枯節は、数ヶ月もの時間をかけて仕上げられる貴重な鰹節。羅臼昆布も「昆布の王様」と呼ばれるほど、旨味の強い高級昆布です。
そこから作られるもり汁は、キリッとした辛口の味わい。
お蕎麦をつけて食べると、蕎麦の香りとのバランスがよく、最後は蕎麦湯で割って、出汁の余韻まで楽しめます。
また、温かいそば汁には、長崎県五島列島から直送される「焼あご」も加えているそうです。
焼あごならではの香ばしさと深みが加わることで、冷たいお蕎麦とはまた違った味わいが楽しめるのも魅力です。
天ぷらに添えられる塩には、伊豆大島産の「海の精の塩」を使用。
一つひとつの素材選びからも、前谷内屋さんが「自然の旨味」を大切にしていることが伝わってきます。
蕎麦つゆのおいしさは、お蕎麦全体の印象を大きく左右しますよね。
ひと口食べたときに「おいしい」と感じる背景には、こうした見えない手間があるのだと思います。
お蕎麦を食べるときは、つい蕎麦に目が向きますが、つゆや塩まで含めて味わってみると、前谷内屋さんの丁寧な仕事がより感じられると思います。
締めの蕎麦湯も香りがあって沁み渡りました。

また、店頭では手作り商品も扱っているようで、無添加の梅干しも販売されているとのこと。
公式ホームページには、テイクアウトの案内もありました。
お店で味わうのはもちろんですが、家で前谷内屋さんの味を楽しめるのもうれしいところです。
近くに住んでいる方にとっては、「今日は家でゆっくり食べたいな」という日にも選択肢があるのはありがたいですね。
女将さんのやさしさも、味の一部だった気がします

今回、突然声をかけさせていただいたにもかかわらず、女将さんがとても親切に対応してくださいました。
そのやさしさが本当にありがたくて、食事の時間がさらに心地よく感じられました。
お蕎麦がおいしいのはもちろんですが、こういう人の温かさがあると、そのお店の印象ってずっと残りますよね。
女将さんは、泉パークタウンでずっと過ごされてきた地元の方。
お話の中で、パークタウンの良いところとして「子育てのしやすさ」を挙げてくださいました。
一方で、「もう少しバス便が増えるとうれしいよね」という、地元で暮らしてきた方ならではの実感も。
こうした何気ない会話の中に、そのまちで暮らしてきた人の目線があって、まちぼいすとしてもとても大切にしたいなと感じました。
ホームページにも、人柄がにじんでいます

前谷内屋さんの公式ホームページには、お店のこだわりやメニューだけでなく、女将さんの言葉も読むことができます。
物価高の中で、お客様のことを第一に考えながらお店を続けていく難しさ。
その中でも、品質を大切にしようとする姿勢。
特に「一番難問」と書かれている部分には、すごく人柄がにじんでいるなと感じました。(こちらのページです^^)
お店に行く前でも、行った後でも、ぜひホームページを読んでみてほしいです。
食べたお蕎麦の背景にある思いや手間が、より伝わってくると思います。
サイクリングの途中にも、日常の一食にも

泉パークタウンは、車で移動することが多いまちかもしれません。
でも、自転車でゆっくり走ってみると、お店の見え方も少し変わります。
今回のように、サイクリングの途中で前谷内屋さんに立ち寄って、冷たいお蕎麦をいただく。
そんな過ごし方も、とても良いなと思いました。
もちろん、近くに住んでいる方にとっては、日常のランチや家族での食事にもぴったりです。
素材と製法にこだわったお蕎麦。
サクッとおいしい天ぷら。
そして、女将さんのあたたかい人柄。
前谷内屋さんは、ただ食事をするだけでなく、まちの中にある「いい時間」を感じられるお店でした。
寺岡方面に行くときは、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
ではでは。
そば処 前谷内屋
場所 泉区寺岡4-15-8
営業時間 11:30〜14:00 / 17:30〜20:00
定休日 木曜・水曜の昼
電話 022-378-2536

この記事書いた人
よっしー
人・もの・コトとの出会いが好き。
その場所に流れている空気や、何気ない会話の中にある誰かの「想い」を、そっと見つけて伝えていけたらと思っています。

