泉パークタウン寺岡の薪窯パン屋「totomaぱん」|やさしいご夫婦が焼くまちのパン

やさしいご夫婦が焼く、まちのパン
「いつもご迷惑をおかけしてすみません」
取材の最後に、ご主人が地域の方々に向けたコメントです。
住宅街の中のお店なので、駐車や人の出入りなど、いつも近所の方への配慮を気にされているそうです。
でも、その言葉を聞いたとき、「ああ、このまちのパン屋さんなんだな」と感じました。
泉パークタウン・寺岡の住宅街にある小さなパン屋 「totomaぱん」。
薪窯でパンを焼くお店として知られていますが、今回お話を聞いて感じたのは、パンのこと以上に、ご夫婦のやさしい人柄でした。
住宅街の中にある小さなパン屋

お店があるのは、寺岡の住宅街の中。
派手な看板があるわけでもなく、通り沿いの商業施設にあるわけでもありません。
でも、このまちに住んでいる人なら
「totomaぱん知ってるよ」
と自然に名前が出てくるお店です。
お店の前に立つと、ふわっとパンの香りが漂ってきます。
お店は小さくて、どこか可愛らしい雰囲気。
中に入ると、薪窯で焼いたパンが並んでいて、ご夫婦がやさしく迎えてくれます。
その空気だけでも、「ああ、いいお店だな」と思える場所でした。
パークタウンに住むことから始まったパン屋

totomaぱんの始まりは、「パン屋をやろう」と決めて始まったわけではないそうです。
ご夫婦がこのまちに来たのは、長女が生まれるタイミング。
戸建てを探していた中で、泉パークタウン・寺岡に出会ったそうです。
街路樹がきれいで、落ち着いた住宅街。
ここで暮らすことになり、その中でパン屋が始まりました。

パン作りを始めたのは奥さま。
もともとは趣味でパンを焼いていて、少しずつ人に食べてもらうようになり、やがてお店として始めることになったんだとか。
そして 2011年2月27日。
住宅街の一角に小さなパン屋 totomaぱん がオープンしました。

ご主人がパンを焼くようになったのは2015年

オープン当初は、奥さまが中心になってパンを焼いていたそうです。
ご主人はお店を手伝いながら、少しずつ関わる形でした。
転機になったのは2015年。
第二子を授かったタイミングで、ご主人もパンづくりに本格的に関わるようになります。
そこからは、ご夫婦でパン屋を続ける日々。
パンの種類も、お店の形も、少しずつ変わりながら、このまちのパン屋として続いてきました。

薪窯パンとの出会い

パンを作り続ける中で、ご主人が強く惹かれていったのが、薪窯で焼くパンでした。
フランスの伝統的なパン文化の中には、薪窯で焼くパンがあります。
その魅力に惹かれ、ご主人は各地の薪窯パン屋を訪ねるようになります。
北海道森町の「おおば製パン」さん、宮崎県の「KODAMAPAN」さん、長野県の「ベッカライ麦星」さん。(今でも交流が続いているそうです♪)
それぞれのお店を実際に訪ね、店主の方から直接アドバイスをいただきながら、薪窯パンへの理解を深めていった早坂さん。
実際に薪窯で焼くパンを見て、「自分もこのパンを焼きたい」と思ったといいます。
そして2018年。
totomaぱんは大きな転機を迎えます。
それは、薪窯の導入です。
手作りの薪窯

なんと、薪窯はご主人の手作りだそうです。
お店を改装し、薪窯を設置。
薪で火を起こし、その熱でパンを焼く。
住宅街の小さなお店で、そんなパンづくりが始まりました。
薪窯パンは、火の扱いや温度管理などとても手間のかかる焼き方です。
それでもご夫婦は、今も薪窯でパンを焼き続けています。

手作りの薪窯。
迫力あります!
厨房の奥に構えているので、お店に入ってレジ前に立てば見えると思います。
店先から見える、とんがりタワーがお気に入り

恒例の質問。
「泉パークタウンの好きなスポットを教えてください」ってお聞きしました^^
ご主人が答えてくれたのは、お店の前から見える寺岡山のとんがりタワーだそうです。
特に好きなのは、街路樹の紅葉と重なる季節。
パークタウンらしい整った街並みと、ゆったりした住宅街の空気。
きっと「私も好きだなぁ」という方、多いと思います。
美味しいパンを買って、お店を出て、小さな階段を降りて、左手を向く…
その風景が目に浮かびますね♪
このまちでパンを焼き続ける

totomaぱんは、地域の子どもたちにも知られているお店です。
近くの寺岡小学校では「まちたんけん」で訪れることもあるそうです。
住宅街の中にあるパン屋。
きっと子どもたちにとっても、記憶に残る場所なんじゃないかなぁって思います。

寺岡の住宅街にある小さなパン屋。
そこには薪窯の火と、国産小麦のパンと、やさしいご夫婦がありました。
取材を終えてお店を出たとき、改めてこのお店が「totomaぱん」としてこのまちにある意味を考えていました。
パンが買えるお店は、まちにいくつもあります。
でも、totomaぱんはちょっとだけ特別な空気を感じるお店でした。
それはきっと、パンの作り方や薪窯だけの話ではなくて、ご夫婦の人柄なのかもしれません。
お話を聞いていると、このまちで暮らしながら、このまちでパンを焼き続けてきた時間がそのままお店の空気になっているように感じました。
店先から見える「とんがりタワー」の景色。
街路樹が色づく秋の風景。
そして、パンを買いに来る近所の方たち。
そういう日常の中で、totomaぱんは静かに続いているんだと思います。
泉パークタウンには、こういうお店がいくつもあります。
大きな商業施設やチェーン店も便利ですが、まちの中で長く続いている小さなお店には、やっぱりそのまちらしさがあるなと感じます。
寺岡を歩く日があったら、ぜひ totomaぱんに立ち寄ってみてください。
薪窯のパンの香りと、やさしいご夫婦が迎えてくれると思います。
そしてきっと、「ああ、このまちにこんなお店があったんだな」と少し嬉しい気持ちになると思います。
ではでは。

totomaぱん

この記事書いた人
よっしー
人・もの・コトとの出会いが好き。
その場所に流れている空気や、何気ない会話の中にある誰かの「想い」を、そっと見つけて伝えていけたらと思っています。


